特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
III.治 療
9.浸潤子宮頸がんの妊孕性温存療法の適応と限界
田中 京子
1
,
島田 紗也葵
1
,
村上 功
1
1東邦大学医療センター大橋病院産婦人科
キーワード:
早期子宮頸がん
,
妊孕性温存療法
,
広汎子宮頸部摘出術
Keyword:
早期子宮頸がん
,
妊孕性温存療法
,
広汎子宮頸部摘出術
pp.1231-1233
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000443
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要旨
早期の浸潤子宮頸がんに対する妊孕性温存療法として広汎子宮頸部摘出術(RT)が行われている.この手術は腟式と腹式に大別され,世界的には腟式の報告が多いが,わが国では腹式が多数を占めている.腫瘍径2cm以下が適応決定の基準であると考えられている.術後の妊娠率は腟式と比較すると腹式のほうが低い傾向にある.本稿では,初期の浸潤子宮頸がんに対する妊孕性温存手術であるRTの適応と限界について述べる.
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