Japanese
English
臨床報告
傍下行結腸窩ヘルニアの1例
A case report on an internal hernia in the paracolic gutter of the descending colon
光岡 晋太郎
1
,
酒井 亮
1
,
寺本 淳
1
,
瀬下 賢
1
shintaro MITSUOKA
1
1岡山市立市民病院外科
キーワード:
傍下行結腸窩ヘルニア
,
手術
,
CT所見
Keyword:
傍下行結腸窩ヘルニア
,
手術
,
CT所見
pp.228-231
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211090
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要旨
患者は62歳,女性.腹痛と嘔吐を主訴に来院し,イレウスの診断で保存的治療を行ったが軽快しなかった.CT所見から絞扼性イレウスと診断され,内ヘルニアが疑われたが原因は特定できなかった.緊急手術を施行すると,下行結腸外側の傍結腸溝にヘルニア門を有し,下行結腸外背側に陥凹が存在して小腸が10 cmほど入り込み嵌頓していた.小腸を引き出して整復したのち,再発防止のためヘルニア門を切開し,嵌頓していた空間を広く開放して手術を終了した.内ヘルニアでも稀な傍下行結腸窩ヘルニアであったが,この疾患の形態を理解しCT所見を丁寧に読影すれば術前診断も可能と考えられた.
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