診療
当院で経験した帝王切開創部妊娠・頸管妊娠5 症例の検討
山口 舞子
1
,
松岡 正造
1
,
石井 純麗
1
,
齊藤 実穂
1
,
笠原 真木子
1
,
三輪 綾子
1
,
濵村 憲佑
1
,
島貫 洋太
1
,
杉森 弥生
1
,
荻島 大貴
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院産婦人科
pp.1165-1170
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000123
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帝王切開創部妊娠,頸管妊娠は異所性妊娠のなかでも稀な疾患である。一方,子宮破裂や大出血を起こす可能性が高く,正確な診断と迅速な治療が求められる。今回当院で経験した帝王切開創部妊娠4 例,頸管妊娠の1 例の診断,治療方法について検討した。5 例中2 例は稽留流産の診断で子宮内容除去術を行ったところ,輸血を要する出血を認めており妊娠初期に経腟超音波断層法を用いて胎囊位置,カラードプラで血流を確認することが重要と考えられた。治療方法は事前にMTX を投与し絨毛組織を可能な限り除去することが好ましくそのために子宮動脈バルーン留置など出血に備えた状態で子宮内容除去術を行うことが安全で治療効果が高いと考えられた。
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