特集 一般病院でもできる!「子どもが欲しい」女性のためのプライマリ・ケア
一般不妊治療における多胎妊娠の予防と卵巣過剰刺激症候群の予防・治療
矢野 清人
1
,
松崎 利也
1
,
岩佐 武
1
,
柳原 里江
1
,
苛原 稔
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
pp.1095-1101
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000114
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一般不妊治療で発生する多胎のほとんどは排卵誘発,卵巣刺激により発生している。卵巣過剰刺激症候群は主として生殖補助医療(ART)で発症するが,一般不妊治療でもゴナドトロピン製剤の使用により発生することがある。排卵誘発,卵巣刺激を必要とする症例を厳選し肥満,やせでは体重の是正を行う。排卵誘発薬を使用する場合には,クロミフェン,ゴナドトロピン製剤ともに低用量を用いること,多数の卵胞が発育した周期にはhCG 投与キャンセルすることなどにより,これらの合併症の発生リスクを軽減することができる。
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