特集 早産リスクにどう向き合うか─最近の話題─
子宮頸管縫縮術の適応と術式についての再考
種元 智洋
1
,
山内 貴志人
1
,
津田 明奈
1
1東千葉メディカルセンター産婦人科
pp.859-864
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000059
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頸管縫縮術の適応と有用性についてはいまだ結論がでていない。既往妊娠から判断されることが多い古典的な頸管無力症に対する予防的な術式としてだけでなく,治療的術式としての側面もある。治療的としては頸管長短縮だけでなく,頸管開大に対して施行することもあり,さらに感染の有無,抗生剤やインドメタシンほかによる治療の有無など,手術適応について後方視的に検討するには一元的に判断することは困難である。切迫早産に対しての治療としては,黄体ホルモン療法や子宮頸管ペッサリーなどもあるが,その詳細は他稿に譲り,本稿では頸管縫縮術の適応と術式について概説する。
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