今月の臨床 頸管無力症と頸管縫縮術
標準的頸管縫縮術の術式と選択
安田 允
1
,
種元 智洋
1
,
堀江 裕美子
1
,
三沢 裕子
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.862-867
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904679
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はじめに
頸管無力症は流早産の原因の一つで,古くは妊娠中期に明らかな原因がなく,無症状に子宮頸管が展退・開大し流単産へ進行する疾患とされていたが,最近ではいわゆる早期頸管熟化症の一つであると認識されている.
本疾患の診断基準は定まっていないが,内診所見,既往症,経腟超音波所見を併用することが大切である.また原因の一つに絨毛膜羊膜炎や頸管炎などの感染が予後因子となるため,感染症や子宮収縮の抑制などの術前・術後の管理は大切となる.
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