特集 早産リスクにどう向き合うか─最近の話題─
子宮頸管長測定の意義
青木 宏明
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.815-821
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000053
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子宮頸管長測定には次の2 つの意義がある。1 つは切迫早産時に変化した子宮頸管を評価するため,2 つめは早産ハイリスクを同定するための2nd trimester スクリーニングである。前者は,切迫早産の状態の妊婦がどれくらいの期間で実際に早産になるのかを予測することに役立つ。後者は,2nd trimester の時点で早産を予測し,適切な介入をすることで早産を予防することに役立つ。実際の臨床ではこの2 つの意義を理解した上で,子宮頸管長測定を行うことが望ましい。
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