今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開
早産の予知
1.再確認! 子宮頸管長の正しい測定法とその臨床的意義
川端 伊久乃
1
,
中井 章人
2
1日本医科大学武蔵小杉病院女性診療科・産科
2日本医科大学多摩永山病院女性診療科・産科
pp.280-287
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208232
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●正しく子宮頸管長を測定する.
・必ず排尿後に測定.内子宮口・外子宮口・子宮頸管腔の3つを描出すること.
・画面の2/3が頸管となるよう調節し,プローベ圧は最低で.Pressure法を忘れずに.
●頸管腺領域像(CGA)に注意.
・子宮下節が未成熟の場合,CGAの有無に注意する.CGAが描出できるときは,CGA内の頸管腔の長さが真の頸管長である.
●双胎・ハイリスク妊娠での早産予測は子宮頸管長では難しい.
・双胎やハイリスク妊娠では,頸管長短縮が認められないから早産にならないとはいえない.
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