診療
夜尿症に併存する便秘症を診るコツ
中野 美和子
1,2
1吉川小児科
2すずき小児科 排便外来
pp.155-161
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003771
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夜尿症の治療を相談された際に,便秘の有無をチェックし,あれば便秘症の治療を先行したほうがよい.夜尿症をきっかけに発見される便秘症は軽症も進行例もあり,軽症の場合は生活指導をまず行う.便塞栓のある進行便秘症では,便塊除去を行った後,続けて維持治療を行う.生活指導も合わせて行っていくが,ある程度症状がとれてからのほうがよい.薬物治療併用の有無にかかわらず,良い排便状態を保っている状態で,夜尿症の治療を開始するのがよい.夜尿症でも便秘症の治療は一般小児ととくに異ならないが,直腸・下部結腸の便の溜まりをできるだけなくした状態を維持するのが望ましいだろう.治療方法は養育者・患児自身と話し合いながら,親子ともに過度の負担にならないように,生活の質を損なわないように選択する.夜尿治療を開始後,便秘が悪化した場合,何を優先するかを話し合ったうえで,便秘治療を強化する.

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