増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
5 先天性および小児泌尿器科
夜尿症
丸山 哲史
1
,
西尾 英紀
2
,
林 祐太郎
2
1名古屋市立東部医療センター第一泌尿器科
2名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
pp.105-107
発行日 2016年4月5日
Published Date 2016/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205608
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概要
夜尿とは「夜間に起こる非覚醒下での間欠的尿失禁」で,膀胱消化管機能不全(bladder bowel dysfunction : BBD)の一部を占める症候群と理解されている.このうち,夜間睡眠中の尿失禁を単一症候性夜尿(monosymptomatic nocturnal enuresis : MNE)とし,昼間の頻尿,尿意切迫感などの下部尿路症状(lower urinary tract symptoms : LUTS)を伴う場合を,非単一症候性夜尿(non monosymptomatic nocturnal enuresis : NMNE)と称する.さらに,生来持続している場合を一次性夜尿,6か月以上自立したのちにみられる夜尿を二次性夜尿とする.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.