特集 夜尿症
夜尿症の治療 併存する便秘症・遺糞症の治療 薬物治療を中心に
中野 美和子
1
1神戸学園
キーワード:
遺糞症
,
便秘
,
共存疾患
,
夜間遺尿症
Keyword:
Encopresis
,
Constipation
,
Comorbidity
,
Nocturnal Enuresis
pp.1632-1636
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021041091
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<Key Points>(1)夜尿症の治療にあたり、便秘の有無を判断し、便秘症の治療を先行したほうがよい。(2)便秘症の治療にあたり、夜尿・尿路症状のチェックは必要であり、便秘症の治療を先行し、薬物治療を併用しながらでも、良い排便状態を保っている状態で夜尿症の治療を開始する。(3)夜尿・尿路症状があっても、便秘症自体の治療はとくに変更する必要はなく、便塊除去を行った後、維持治療を行う。生活指導も併せて行っていく。(4)治療は養育者と話し合いながら、生活の質を上げるように選択する。夜尿治療を開始後、便秘が悪化した場合も何を優先するかを話し合ってから便秘治療を強化する。
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