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24時間以内に3回目の熱性けいれんを起こすリスク因子の検討
森尾 明浩
1
,
伊藤 友理枝
2
,
伊藤 友弥
2
,
鈴木 基正
1,3
1あいち小児保健医療総合センター総合診療科
2同救急科
3同神経内科
pp.1068-1072
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003601
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COVID-19流行期において,熱性けいれんで2回目の発作を起こし当センターに入院した小児患者に対する症例集積研究を実施し,そのうち入院後に3回目の発作を起こすリスク因子について検討を行った.2020年1月から2022年9月の間に入院した108例を対象とした.同一の発熱エピソードで,入院後に3回目の発作を起こした症例は全体の19%であった.受診時の心拍数が年齢相応の+2SD以上の症例では有意に3回目の発作が多かった.発作後のバイタルサインに注目することが入院後の発作の予測につながる可能性があることが示唆された.しかしながら頻脈に関連し得る因子を十分に検討できていないためさらなる検討が必要である.

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