特集 あらためて見直すDown症候群――適切な管理とサポートで よりよい成人期につなげる
よくある合併症・念頭におくべき合併症とその管理・予防
9.整形・骨格系
大庭 真俊
1
1神奈川県立こども医療センター 整形外科
pp.916-924
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003573
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Down症候群患者に好発する整形外科的問題は骨格筋の低緊張や靱帯弛緩性に由来する1).また,過体重や甲状腺機能低下症をはじめとした内分泌的問題も,筋骨格系の異常の発生に関与しているとされる.小児期の診断や適切な管理が生涯にわたる運動機能維持に重要だが,患者の多くは症状を適切に表現できないため,主訴を手掛かりとして診断にたどり着くことはしばしば難しい.日常の健康管理に携わる小児科医が整形外科的問題を早期に発見し,専門医への連携を図ることが重要である.

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