症例
アモキシシリンで急性増悪した小児汎発性膿疱性乾癬/DITRAの1例
荻野 明日香
1,2
,
土井 大人
1
,
岩永 学
1
,
松尾 宗明
1
1佐賀大学医学部附属病院小児科
2唐津赤十字病院小児科
pp.1495-1500
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003303
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汎発性膿疱性乾癬(generalized pustular psoriasis:GPP)は,発熱と全身の紅潮皮膚上に無菌性膿疱が多発することで発症する,乾癬の一病型である.経過中に全身性炎症に伴い,呼吸不全や循環不全を合併することもあり,死亡例も報告されている1).再発を繰り返すことが特徴で,誘発・悪化因子として感染症や紫外線,薬剤が知られている.今回,アモキシシリン内服を誘因として急性増悪した重症例を経験し,IL-36受容体阻害因子(IL-36Ra)をコードするIL36RN遺伝子の病的変異を認めたので報告する.
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