症例
脊椎関節炎を合併した不全型Behçet病の男児例
遠藤 琢也
1
,
宮岡 双葉
1
,
伊良部 仁
1
,
岡本 美穂
2
,
清水 正樹
1,2
1東京科学大学病院小児科
2なないろこどもクリニック
pp.1490-1494
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003301
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Behçet病は,口内炎,外陰部潰瘍,結節性紅斑や毛嚢炎様皮疹などの皮膚粘膜症状とぶどう膜炎を代表とする眼症状を特徴とし,関節症状や消化器症状など多彩な臨床症状を呈する,さまざまなサイズの動静脈を侵す全身性血管炎である1).思春期前の小児期発症例は少なく,また小児例では発症早期には臓器症状が揃わないため,診断基準を満たさないことも多い.小児例では成人と比較し,消化器症状の頻度が高い一方で,眼症状や外陰部潰瘍の頻度は低い.
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