特集 正しく指示する 子どもの栄養・病気のときの食事指導Ⅰ
2.食物アレルギー
-――食物アレルギーをもつ児への栄養食事指導
西本 創
1
1さいたま市民医療センター小児科
pp.1103-1105
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003205
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近年食物アレルギーに対する考え方が大きく変化し,原因食物を可能な限り摂取することにより,摂取可能量を増やす取り組みが行われている.これまでは食べられそうな症例を選んで食物経口負荷試験(OFC)を施行し寛解を確認していたが,総負荷量を少量に抑え,安全摂取可能量の決定を目的としたOFCが行われる.摂取可能量が判明した場合にはそれを自宅で慎重に継続し,定期的に総負荷量を増量したOFCを段階的に行うことにより日常摂取量を目指す.年長児では味覚の問題から摂取継続が困難となるため,より低年齢から取り組むことが期待される.
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