特集 炎症性腸疾患と類縁疾患
8.小児炎症性腸疾患に対する食事と栄養
西澤 拓哉
1
1群馬大学大学院医学系研究科小児科分野
pp.678-681
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003081
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小児炎症性腸疾患(IBD)の治療目標は患児の正常な成長発育と優れた生活の質(QOL)の獲得である.クローン病の寛解導入療法や寛解維持療法におけるエビデンスが示されている一方で,潰瘍性大腸炎ではその有用性を示唆する報告に乏しい.クローン病では栄養療法が寛解導入の第一選択とされ,わが国においても広く行われている治療である一方で,厳格すぎる栄養指導は患児のQOLを損ねてしまうリスクもあり,多職種と連携し,患児に合った治療を行っていくことが重要である.
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