特集 炎症性腸疾患と類縁疾患
7.小児炎症性腸疾患に対する漢方治療
八木 実
1,2
,
大滝 雅博
1
,
牛嶋 聡
1
,
古賀 義法
3
,
橋詰 直樹
3
1鶴岡市立荘内病院小児外科
2同 漢方内科
3久留米大学医学部小児外科
pp.673-677
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000003080
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炎症性腸疾患の治療は難しく,ガイドラインをもとにした西洋医学的標準治療を行ってもしばしば難渋する.顕在する臨床症状を緩和させる漢方治療を合わせて積極的に行うことも治療法の1つである.漢方では潰瘍性大腸炎とCrohn病の治療を区別せず,下痢,下血,腹痛,全身倦怠,瘻孔形成などの症候をターゲットとして,漢方治療を行うことが多い.本稿では,原則的に国内のどこでも処方可能な漢方エキス製剤による治療に絞って述べたい.
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