[連載] 最近の外国業績より
腎・尿路
日本医科大学小児科学教室
pp.393-396
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002999
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背 景 溶連菌感染後糸球体腎炎(APSGN)は小児で最もよくみられる糸球体腎炎の1つである.一般的に予後は良好とされているが,依然として小児における入院や急性腎不全の重要な原因となっている.APSGNは不顕性であることもあれば,急速進行性糸球体腎炎(RPGN)の形をとることもあり多様な臨床像を示す.RPGNでは糸球体の50%以上が侵され,数日~数週間以内に50%以上の腎機能低下を伴う急性腎障害に至ることがある.本研究では,APSGN患者の大規模コホートを提示し,RPGNへの進行および予後予測に有用な因子を明らかにすることを目的とした.
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