[連載] 実例でわかる 臨床研究入門
第10回 交絡因子を知る
川口 敦
1
1聖マリアンナ医科大学小児科特任教授
pp.248-257
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002960
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交絡=confound.諸説ありますが,古典フランス語の「confondre」 “crush,ruin,disgrace,throw into disorder” あるいはラテン語の「confundere」 “to confuse,jumble together,bring into disorder” から派生した言葉で,みなさんが知っている英単語の「confuse」もおそらく同じ語源とされています.私は公衆衛生学のなかでも疫学を専門としているのですが,私の所属していた博士課程の疫学の専門クラスでは,おおよそ半年にわたって交絡因子を中心とした因果推論だけに焦点を絞って学び,議論する機会が準備されていました.交絡はそれだけ奥深く,難しい領域です.
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