今月の主題 サイトカイン・ケモカイン
技術解説
サイトカイン遺伝子発現とその機能検査法
塚田 順一
1
,
戸田 陽子
1
,
田中 良哉
1
Jun-ichi TSUKADA
1
,
Yoko TODA
1
,
Yoshiya TANAKA
1
1産業医科大学医学部第一内科
キーワード:
転写
,
インターロイキン
,
単球
Keyword:
転写
,
インターロイキン
,
単球
pp.61-66
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904665
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サイトカイン遺伝子は細胞へのさまざまな刺激に反応して発現している.特にエンドトキシンの活性本体であるリポ多糖(リポポリサッカライド;LPS)刺激を受けた単球・マクロファージはヒトprointerleukin 1β(IL-1β)遺伝子を極めて早期に発現する(早期応答遺伝子).遺伝子発現機能は転写によって代表され,IL-1β遺伝子上流域をクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)ベクターヘクローニングすることによって検討される.この結果,IL-1β遺伝子は独立した細胞非特異的エンハンサーと細胞特異的プロモーターを有することが証明された.
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