Japanese
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特集 分子標的薬時代開幕5年目を迎えた進行腎癌の治療戦略の現状と展望
サイトカインを生かす治療戦略
Therapeutic strategy how to use cytokine effectively for advanced renal cell carcinoma in the molecular targeted era
別納 弘法
1
,
釜井 隆男
1
Hironori Betsunoh
1
,
Takao Kamai
1
1獨協医科大学泌尿器科
キーワード:
サイトカイン
,
インターフェロン
,
IL-2
,
分子標的剤
,
ソラフェニブ
Keyword:
サイトカイン
,
インターフェロン
,
IL-2
,
分子標的剤
,
ソラフェニブ
pp.27-33
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102995
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要旨 腎癌での細胞内シグナル伝達の解明が進み,分子標的薬の開発・臨床応用への取り組みがなされ,短期での腫瘍縮小効果や無増悪期間(PFS)の延長が報告されてきたことから,腎癌の薬物治療は,従来のサイトカイン療法から分子標的薬へと大きく舵が切られた感がある。しかし,20年以上にわたりサイトカインを使いこなしてきた経験と実績から,サイトカインの治療効果が期待できる症例群が存在しているのも事実である。今後は,サイトカインと分子標的薬の長所を生かしながら,症例を選択しつつ単独で,あるいは,併用させながら使いこなす工夫が必要になってきていると考える。そこで,日本国内から発信されているIFN-αの交替療法,IFN-αと低用量IL-2の併用療法,IFN-αと低用量sorafnibの併用療法について紹介する。
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