特集 日常診療でみるかもしれない ちょっと稀なアレルギー
4.納豆アレルギー
鈴木 加余子
1
1藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科
キーワード:
納豆
,
アレルギー
,
ポリガンマグルタミン酸
,
ナットウキナーゼ
,
プリックテスト
Keyword:
納豆
,
アレルギー
,
ポリガンマグルタミン酸
,
ナットウキナーゼ
,
プリックテスト
pp.342-347
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002537
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納豆アレルギーは,プリックテストで陽性反応を呈することで診断する.納豆アレルギーの抗原は,γ-ポリグルタミン酸(γ-PGA)とナットウキナーゼ(Bac s 1)が報告されている.γ-PGAに感作された納豆アレルギーは,マリンスポーツ歴がリスクファクターであり,摂取後数時間以上を経て遅発性に全身の蕁麻疹を生じることが多く,アナフィラキシーに至ることもあり,ナットウキナーゼに感作された納豆アレルギーは,マリンスポーツ歴は低い一方で,アトピー性皮膚炎を有する場合が多く,摂取後症状誘発までの時間はγ-PGAに感作された納豆アレルギーにくらべて短いなどの特徴がある.
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