症例
良性新生児睡眠時ミオクローヌスの1新生児例
小原 玲音
1,2
,
徳竹 晴香
2
,
佐藤 工
1
,
石山 永美
1
,
岡本 剛
1
,
千葉 智子
1
,
佐藤 啓
1
,
敦賀 和志
1
,
杉本 和彦
1
1国立病院機構弘前総合医療センター小児科
2津軽保健生活協同組合健生病院小児科
キーワード:
良性新生児睡眠時ミオクローヌス
,
脳波
,
新生児けいれん
Keyword:
良性新生児睡眠時ミオクローヌス
,
脳波
,
新生児けいれん
pp.302-305
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002518
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
良性新生児睡眠時ミオクローヌス(benign neonatal sleep myoclonus:BNSM)は,1982年にCoulterら1)によって初めて報告された非てんかん性疾患である.出生数1,000名に対し0.8~3.0名の頻度で新生児期に発症し,睡眠中にのみ律動的なミオクローヌスが出現することが特徴である2).BNSMは報告が比較的少なく,小児科医の認識が不十分であるため,難治性てんかんと誤診され,不要な検査や治療が行われている例も散見される2)3).今回,典型的な臨床症状からBNSMと診断し,無治療で経過観察後,生後3か月までには発作が消失した症例を経験したので報告する.
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.