特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅶ 小児医学教育と専門医制度
29.小児科医の働き方
松島 卓哉
1
1小波瀬病院小児科,日本小児科学会将来の小児科医を考える委員会前委員長
キーワード:
働き方改革
,
多様性
,
コミュニティ小児科学
,
アウトリーチ
Keyword:
働き方改革
,
多様性
,
コミュニティ小児科学
,
アウトリーチ
pp.1658-1664
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002431
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
少子高齢化社会や新型コロナウイルスの流行,多発する災害など,子どもたちを取り巻く社会環境は急速に変化している.このような環境下で貧困,虐待,不登校,自殺の増加など子どもに関する社会的課題も顕在化し,小児科医は医療を提供するのみならず,保健・福祉・行政・教育など多岐にわたる活動と社会的貢献が求められている.
近年は「医師の働き方改革」が進行しているが,長時間労働の是正のみが目的となってしまっている.小児科医は自身の働き方を改革するにあたって,多様な働き方を推進し,子どもたちのために診察室から地域へとアウトリーチすべきである.
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.