連載 診療つれづれ
医師の働き方改革―耳鼻咽喉科勤務医の場合―
鈴木 海斗
1
Kaito Suzuki
1
1江南厚生病院耳鼻いんこう科
キーワード:
働き方改革
,
勤務医
Keyword:
働き方改革
,
勤務医
pp.828-830
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001679
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はじめに
長年にわたりわが国の医療は医師の長時間労働に支えられてきた。昨今,さまざまな職種で働き方改革が推進され,時間外業務時間の調整が進められてきた。ただし医師の業務は公共性が高く,また宿直や緊急呼び出しなどもあり,他の職種よりも勤務実態が把握しづらい面がある。それゆえ医師の長時間労働は自己犠牲の名のもとに見過ごされてきた。しかし医療の高度化や高齢者数の増加により医療ニーズは増え続けているが,医療の担い手は減少しており,医師個人に対する負担はさらに増加することが予想される。

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