Japanese
English
増刊号特集 最近のトピックス2023 Clinical Dermatology 2023
5.皮膚科医のための臨床トピックス
皮膚科医の働き方改革
Dermatologist's work style reform
古田 淳一
1
Junichi FURUTA
1
1筑波大学医学医療系医療情報マネジメント学
1Department of Medical Informatics and Management, Institute of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba, Japan
キーワード:
働き方改革
,
改正労働基準法
,
時間外労働規制
Keyword:
働き方改革
,
改正労働基準法
,
時間外労働規制
pp.153-155
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206990
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
summary
働き方改革の実現のため,労働基準法が2019年に改正された.ここでは,時間外労働の上限規制,年次有給休暇の確実な取得,勤務間インターバル制度の導入促進などが盛り込まれている.そのうち,時間外労働規制については,臨床医の働き方の特殊性により急な施行が困難で,2024年4月1日まで猶予された.検討の結果,診療従事勤務医すべてについて法の本則より時間外労働の上限が引き上げられ,さらに地域医療の確保や集中的な技能向上のためには,種々の条件付きでさらに引き上げられた.医師の勤務実態調査によれば,皮膚科医は内科や小児科とおおむね同等の長時間にわたる時間外労働をしている.使用者である医療機関の取り組みがまず重要であるが,われわれ皮膚科医も,単に時間外労働縮減にとどまらず,効率化を含むトータルな医療の質向上を目指す必要がある.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.