特集 近未来の小児科のあり方・これからの展望
Ⅲ 先端医学・難病対策
16.悪性腫瘍
加藤 元博
1
1東京大学医学部附属病院小児科
キーワード:
免疫療法
,
ゲノム医療
,
長期フォローアップ
Keyword:
免疫療法
,
ゲノム医療
,
長期フォローアップ
pp.1547-1553
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002418
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小児期の悪性腫瘍の長期生存率は向上し,「治す」だけでなく「元気に治す」を目指せるようになっている.その一方で,依然として残っている難治の患者や,重篤な晩期合併症などが課題となっていた.現在,免疫療法薬やゲノム医療の導入により,これまでは打ち破ることができなかった天井を打破することが期待されており,治療は新たな展開を迎えている.また,晩期合併症の最小化や長期フォローアップについての議論も進み,対策を充実させるべき対象として施策も整備されている.近未来の小児の悪性腫瘍においては,困難に立ち向かう子どもを支える全人的医療の提供者として,小児科への期待は大きい.
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