特集 外来で診る発達障害――基礎知識 & よくある相談への対応
Ⅲ 初期対応
5.外来における初期対応
渡部 京太
1
1特別医療法人群馬会群馬病院
キーワード:
自閉スペクトラム症
,
注意欠如・多動症
,
限局性学習症
,
二次障害
,
地域連携
Keyword:
自閉スペクトラム症
,
注意欠如・多動症
,
限局性学習症
,
二次障害
,
地域連携
pp.1219-1225
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002340
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子どもの診療では,神経発達症の特性の評価,そして虐待やドメスティック・バイオレンスにさらされてきたといった養育環境の評価は重要である.併存障害が多い,もしくは家族機能があまりよくない神経発達症児にはインテンシィブな治療・支援が必要になることから,専門医への紹介をあらかじめ打診しながら,発達検査を施行し治療計画を立てていくのがよい.なるべく幼い年齢のうちに神経発達症の特性を評価し,常識的な支援を提供することは重要である.また,医師の役割としてエビデンスが認められている評価法や治療技法を知っておく必要があり,自分自身で習得したり,スタッフが習得するような機会を作って広げていくことが必要だと考える.
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