特集 外来で診る発達障害――基礎知識 & よくある相談への対応
Ⅲ 初期対応
6.乳幼児健診で「気になる子」に出会ったときの対応
高里 文香
1
,
吉川 徹
1
1愛知県医療療育総合センター中央病院子どものこころ科
キーワード:
自閉スペクトラム症
,
早期発見
,
早期介入
,
親子関係
Keyword:
自閉スペクトラム症
,
早期発見
,
早期介入
,
親子関係
pp.1226-1232
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002341
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乳幼児健診における,いわゆる発達特性のある子どもの早期発見,早期介入が重視されてきている.主に1歳6か月までの乳幼児健診を考えると,自閉スペクトラム症をいかに早期発見するかということが焦点になる.そして,子どもの特性や他の併存疾患,親の問題意識など,程度の違うさまざまな要素があるなかで,健診の場における初対面の子どもと家族に対して,どう支援するのか,柔軟な判断が求められる.1歳6か月までのスクリーニングや,その後の早期介入について,現状をふまえると,自閉スペクトラム症の特性を親が理解するメリットが感じられるように,親の育児の支援者の一人として認識してもらえるようにかかわることが大切である.
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