特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After
“匠”を目指すための9つのワザ
❻乳幼児健診
清田 実穂
1,2
1CFMD
2あさお診療所
キーワード:
集団健診
,
個別健診
,
育児不安
Keyword:
集団健診
,
個別健診
,
育児不安
pp.1653-1656
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201255
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苦手だったあの頃
筆者の勤務している診療所は「内科・小児科」を標榜しており、小児も成人も来院するため、乳幼児健診は週に数回あるかどうかだ。6カ月健診、10カ月健診、4歳児健診、5歳児健診…とあるが、同じ月齢が集中して来院するわけではなく、勤務したての頃はそれぞれの月齢・年齢での「正常」な発育、発達がすぐにすべて思い浮かばず、その都度成書にあたって確認していた。保護者からの質問や相談に対しても、あまり具体的な答えができていなかったと感じる。今振り返ると、自分自身の診療の「型」が定まらず、苦労していたのだと思う。
どのような診療の場でも、診療の「型」が定まっていないと、診療に抜けが生じたり、抜けが生じないように過剰な診療をしてしまったりする。乳幼児健診にも「型」が必要なのだと感じたのは、もっと後のことであった。
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