[連載] 最近の外国業績より
アレルギー
日本医科大学小児科学教室
pp.1058-1061
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002289
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背 景 ピーナッツアレルギーは経口免疫療法(OIT)により治療可能な疾患となり,米国食品医薬品局からpalforzia[ピーナッツアレルゲン粉末(PTAH),旧名称AR101]が最近承認され,臨床使用の増加が予想される.AR101を用いピーナッツアレルギーの脱感作を目指したPALISADE試験では1年間で段階的にAR101摂取量を増加させることでAR101摂取によるOITの有効性が示された.しかし,脱感作確認後の長期的な安全性と耐性の持続については不明のため,今回PALISADE試験に引き続く維持療法についてARC004試験を行った.ARC004試験の目的は,連日摂取および非連日摂取による維持療法の安全性および忍容性を評価し,ピーナッツタンパク質(最大2,000mg)を摂取する経口負荷試験で異なる維持療法の効果を調べ,PTAHによる長期耐性維持効果を評価することである.
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