症例
PVL陽性CA-MRSAによる蜂窩織炎をきたした11歳男児
玉城 倫
1
,
松村 治
1
,
仲嶋 健吾
1
,
合田 由香利
1
,
曽根田 京子
2
,
上月 愛瑠
1
,
佐藤 聖子
1
,
石田 悠介
1
,
南川 将吾
1
,
水田 麻雄
1
,
中岸 保夫
1
1兵庫県立こども病院総合診療科
2東京都立小児総合医療センター感染症科
キーワード:
CA-MRSA
,
PVL陽性
,
皮膚・軟部組織感染症
,
抗菌薬治療
Keyword:
CA-MRSA
,
PVL陽性
,
皮膚・軟部組織感染症
,
抗菌薬治療
pp.1054-1057
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002288
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市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(community-acquired methicillin-resistant Staphylococcus aureus:CA-MRSA)は健常な若年者での感染が多く1),とくにpanton-valentine leukocidin(PVL)という毒素を有するCA-MRSAでは重篤な皮膚・軟部組織感染症をきたし得る2).わが国ではPVL陽性CA-MRSAによる皮膚・組織軟部感染症の報告は少なく,臨床的特徴や治療戦略については広く認知されていない.今回われわれはPVL陽性CA-MRSAによる左膝部蜂窩織炎で跛行症状をきたした健常児の症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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