連載 [最近の外国業績より]
アレルギー
日本医科大学小児科学教室
pp.1439-1442
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001051
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背景:ピーナッツアレルギーの罹患率は米国や他の先進国で上昇している.また,ピーナッツアレルギーは耐性獲得率が低く成人になっても持続する.しかし,ピーナッツアレルギーに対しては確立した治療法がなく,完全除去と誤食時の対症療法が主である.ピーナッツアレルギーでは少量の曝露でも重篤なアレルギー反応を起こし患者の生命を脅かすことがある.現在のピーナッツアレルギーに対しては,経口免疫療法はピーナッツの減感作を目指す有望な治療法であり,なかでもAR101(開発中のピーナッツ由来の生物学的経口免疫療法薬)はピーナッツタンパク300mgに相当し,ピーナッツアレルギーの減感作療法に有効な可能性がある.本治験は二重盲検無作為比較対照試験で,ピーナッツアレルギー患者に対するAR101の安全性と有効性を評価するために行った.
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