症例
強い上気道狭窄が遷延した豆乳によるアナフィラキシーショックの10歳男児例
平尾 恵子
1,2
,
村上 綾子
1
,
岸部 峻
3
,
森川 恵美
2
,
吉田 幸一
2
,
成田 雅美
4
1あきつこどもクリニック
2東京都立小児総合医療センターアレルギー科
3同救命救急科
4杏林大学小児科学教室
キーワード:
花粉-食物アレルギー症候群
,
pollen-food allergy syndrome
,
豆乳
,
アナフィラキシーショック
,
上気道狭窄
,
アドレナリン
Keyword:
花粉-食物アレルギー症候群
,
pollen-food allergy syndrome
,
豆乳
,
アナフィラキシーショック
,
上気道狭窄
,
アドレナリン
pp.681-684
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002198
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食物アレルギーの臨床病型の1つである花粉-食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome:PFAS)は,花粉感作後に花粉と交差抗原性を有する植物性食品(果物や野菜など)を経口摂取した際に誘発される食物アレルギーである1).今回,日常的に摂取していた豆乳飲料でアナフィラキシーショックを発症し,上気道狭窄と代償性ショックが遷延したため,合計5回のアドレナリン筋肉注射を施行し,救命することができたPFAS症例を経験したので報告する.
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