特集 JRC蘇生ガイドライン2020
8.小児蘇生領域におけるガイドライン策定の将来展望
清水 直樹
1
1聖マリアンナ医科大学小児科学教室
キーワード:
国際蘇生連絡委員会
,
ILCOR
,
蘇生ガイドライン
,
一次救命処置
,
小児蘇生
Keyword:
国際蘇生連絡委員会
,
ILCOR
,
蘇生ガイドライン
,
一次救命処置
,
小児蘇生
pp.311-313
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002102
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国際蘇生連絡委員会(ILCOR)における小児蘇生領域の議論にわが国が初めて参画したのは,2003年のことである.その後,2005年から始まり5年ごとに更新される2010年,2015年,2020年の各ILCORコンセンサスの策定には,小児蘇生のみならず各領域においてわが国からの参画が続いている.一方で,小児蘇生の研究活動とその国際発信についてはまだ不足がみられる.小児院内心停止の全国データが収集されていた時期もあったが現在は行われておらず,小児院外心停止については今も総務省消防庁や関東圏の研究グループにより継続されている.国内の一部研究者による研究論文の発信はされているものの,海外のような小児蘇生研究グループによる組織だった発信にはまだつながっていない.今後はわが国の小児蘇生研究の成果をもとに,2025年以降の蘇生ガイドラインが策定されることが期待される.
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