特集 JRC蘇生ガイドライン2020
7.GRADEとMinds推奨ガイドライン策定
野々木 宏
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1大阪青山大学健康科学部,JRC蘇生ガイドライン2020編集委員長
キーワード:
ガイドライン
,
GRADE
,
蘇生
,
国際化
,
エビデンス
Keyword:
ガイドライン
,
GRADE
,
蘇生
,
国際化
,
エビデンス
pp.303-310
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000002101
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2021年6月に「JRC蘇生ガイドライン2020」が刊行された.特徴は国際蘇生連絡委員会の科学的コンセンサスをもとに,わが国の医療事情に応じたガイドラインを作成していることである.2015年と同様エビデンスの確実性を評価するための透明性の高いGRADE(Grading of Recommendation Assessment, Development and Evaluation)システムを採用している.これはアウトカムごとに網羅的にエビデンスを検索し,エビデンスの確実性の評価や推奨度の決定に透明性のある明確なプロセスを形成し,患者の価値観や好みを考慮したものである.本システムは多くの国際的な診療ガイドラインに適用されている方法である.広くわが国の診療ガイドライン作成にも使用し,医療の質の向上に役立てていただきたい.
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