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入門講座 あなたは知っていますか? 現場で必要な医療知識・技術・1【新連載】
救命救急
Basic skills to be useful in the medical and nursing care: emergency care
中村 俊介
1
Shunsuke Nakamura
1
1独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院救命救急センター救急科
1Department of Emergency Medicine, Emergency and Critical Care Center, Yokohama Rosai Hospital
キーワード:
一次救命処置
,
AED
,
気道異物
Keyword:
一次救命処置
,
AED
,
気道異物
pp.951-957
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203213
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はじめに
医療や介護などのサービスが提供される場に限らず,公共の場においても,突然発生した心停止や,心停止に至る可能性の高い気道閉塞の場面に医療従事者が遭遇する可能性はある.このような状況において,まず行われるのが一次救命処置(basic life support:BLS)であり,これは一般市民も実施できるもので,医療従事者であれば十分に理解し,習得すべき手技である.
本稿では,最初に救命救急の重要な概念である「救命の連鎖」と成人の一次救命処置について,日本蘇生協議会が2020年に発表した「JRC蘇生ガイドライン2020」1)に基づいて解説し,次に緊急性の高い病態である異物による気道閉塞について,病態と対応を述べ,最後に院内での心停止を防ぐための取り組みの一つ,院内迅速対応システム(rapid response system:RRS)を紹介する.
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