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特集 消化器悪性腫瘍診療におけるガイドラインの功罪
I. 総論
1.ガイドラインの歴史とMinds
Clinical practice guidelines and Minds
吉田 雅博
1
M. Yoshida
1
1国際医療福祉大学消化器外科/市川病院外科
キーワード:
Minds
,
EBM普及推進
,
ガイドライン
,
医療情報
Keyword:
Minds
,
EBM普及推進
,
ガイドライン
,
医療情報
pp.597-600
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_597
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日本では1999年ごろからガイドライン作成が開始された1).ただし,このころはまだ臨床医療に「ガイドライン」という言葉はほとんど浸透しておらず,多くの場合は厚生労働省が科学研究を推し進めるというかたちで作成が推進された.このようにして完成した診療ガイドラインや質の高い医療情報を医療提供者,患者などの利用者に提供する「EBMデータベースセンター」の担い手として,2002年度から厚生労働科学研究費補助金事業として,財団法人日本医療機能評価機構において医療情報サービス事業(Minds事業)が開始された.Minds(Medical Information Network Distribution Service)事業は,現在は厚生労働省の委託事業「EBM(根拠に基づく医療)普及推進事業」として運営されている.診療ガイドラインや質の高い医療情報を,インターネットホームページを中心として医療提供者,患者,市民などの利用者により早く提供するとともに,セミナー・ワークショップ開催による普及啓発活動も行っている.
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