症例
診断に難渋し無気肺および縦隔気腫をきたした細菌性気管炎の1例
傍島 宏貴
1
,
梅原 弘
2
,
成宮 正朗
1
,
山本 正仁
1
,
安齋 祐子
1
,
清水 恭代
1
,
小豆澤 敬幸
1
1長浜赤十字病院小児科
2済生会滋賀県病院小児科
キーワード:
細菌性気管炎
,
犬吠様咳嗽
,
縦隔気腫
,
無気肺
Keyword:
細菌性気管炎
,
犬吠様咳嗽
,
縦隔気腫
,
無気肺
pp.1578-1582
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001986
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急性細菌性気管炎は症状として吸気性喘鳴や犬吠様咳嗽を呈する声門下の細菌感染症である.まれな疾患ではあるが数時間の経過で急速に気道閉塞に至る例も報告されており1),早期の診断と気道確保を含めた治療介入が必要であるとされる.診断においては,同様の症状を呈し,より頻度の高い喉頭気管気管支炎が鑑別疾患として挙げられる.われわれは,難治性犬吠様咳嗽が遷延し,さらに無気肺および縦隔気腫を呈した後に急性細菌性気管炎と診断した症例を経験したので報告する.
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