症例報告
著明な大頭症を呈した基底細胞母斑症候群の3歳男児症例
小川 詩季
1
,
成宮 正朗
,
小豆澤 敬幸
,
清水 恭代
,
安齋 祐子
,
山本 正仁
1長浜赤十字病院 小児科
キーワード:
基底細胞母斑症候群
,
胸部X線診断
,
MRI
,
頭部計測法
,
肋骨
,
遺伝学的検査
,
成長曲線
,
大頭症
,
頭部CT
Keyword:
Cephalometry
,
Basal Cell Nevus Syndrome
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Genetic Testing
,
Ribs
,
Radiography, Thoracic
,
Growth Charts
,
Megalencephaly
pp.137-140
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021085363
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症例は3歳5ヵ月男児。月齢2に頭囲拡大のため紹介受診。大頭症以外の臨床症状に乏しいなか、網羅的遺伝子解析により基底細胞母斑症候群と診断した。診断後の胸部単純X線写真で本疾患の診断基準の1つである肋骨形成異常を認めた。年齢依存性に腫瘍を発症する本疾患は早期発見が重要であり、胸部単純X線写真による肋骨異常所見の発見が有用となる可能性がある。
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