特集 知っておきたい小児の耳鼻咽喉科疾患
4.小児の難聴
-―早期発見とフォロー
守本 倫子
1
1国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科
キーワード:
遅発性難聴
,
新生児聴覚スクリーニング
,
言語発達遅滞
,
症候群
Keyword:
遅発性難聴
,
新生児聴覚スクリーニング
,
言語発達遅滞
,
症候群
pp.1723-1729
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001567
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早期に難聴に気がつかれないと,障害があることがわからないまま成長し,言語発達や社会性の発達にも将来にわたって影響を及ぼす可能性がある.新生児聴覚スクリーニングは出生時に難聴を発見するよい機会であるが,結果がパスであったにもかかわらず進行性・遅発性難聴などの原因で後に両側難聴が発見されるケースも少なくない.出生時に難聴はないと診断された場合でも,聴力低下が懸念される場合などは速やかに聴力の評価を行うべきである.また同時に,聴力低下する可能性のある危険因子を有している場合などは,定期的な評価を継続するべきである.
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