診療
小児難聴診療の現状と課題
新田 清一
1
1済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科
キーワード:
小児難聴
,
新生児聴覚スクリーニング
,
補聴器
,
人工内耳
,
療育
Keyword:
小児難聴
,
新生児聴覚スクリーニング
,
補聴器
,
人工内耳
,
療育
pp.1463-1474
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000608
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先天性に高度の難聴が両耳にあると,音声言語獲得に支障をきたし社会への適応困難につながるが,より早期に難聴を発見して適切な補聴と療育を行うことでその影響を最小限に抑えることができる.近年では新生児聴覚スクリーニングの普及により難聴の早期発見が進み,補聴器・人工内耳による早期介入も行われるようになり,これまでは十分に聴覚補償ができなかった重度難聴児に対しても効果が期待できるようになった.一方で,難聴児の発見やその後の療育においては関係各機関(医療機関,教育機関および行政機関)の連携が重要であるが,そのレベルには地域差がある.当科のある栃木県の連携はいまだ不十分であり,その現状と課題について紹介した.
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