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特集 小児難聴を究める!
小児難聴を取り巻く医学・教育・社会的問題
Congenital deafness in children and related educational and sociomedical problems
加我 君孝
1,2
Kimitaka Kaga
1,2
1東京医療センター臨床研究(感覚器)センター
2神尾記念病院
キーワード:
新生児聴覚スクリーニング
,
精密聴力検査
,
補聴器
,
人工内耳
,
聴能訓練
Keyword:
新生児聴覚スクリーニング
,
精密聴力検査
,
補聴器
,
人工内耳
,
聴能訓練
pp.582-587
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202753
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POINT
●新生児聴覚スクリーニングは自動聴性脳幹反応(AABR)を用いる。耳音響放射検査だけを用いるとauditory neuropathyを見逃す恐れがある。
●精密聴力検査は行動反応聴力検査,ABRあるいは聴性定常反応(ASSR)に加え,耳音響放射検査の3つの検査を組み合わせて行い,総合的に判断する。経過を追って繰り返し検査を実施する。
●先天性難聴の確定診断に至った場合,療育あるいは教育施設の選択にあたり,聴能訓練の方法としてauditory verbal,auditory oral,cued speech,指文字,手話法などがあり,それぞれ考え方と施設が異なることを両親に説明する。
●就学後の小学校教育は普通学級,難聴学級,通級,および国立・公立・私立ろう学校を選ぶことができる。教育委員会が関与する場合がある。
●20歳未満は障害児福祉手当,20歳からは障害基礎年金の社会福祉制度がある。
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