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基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌による上部尿路感染症入院例に関する検討
本間 春奈
1
,
島田 正晴
1
,
齊藤 亜希子
1
,
浦野 博央
1
,
袖野 玲子
1
,
鈴木 尊裕
1
,
大木 康史
1
,
桑島 信
1
1桐生厚生総合病院小児科
キーワード:
薬剤耐性菌
,
ESBL産生菌
,
上部尿路感染症
Keyword:
薬剤耐性菌
,
ESBL産生菌
,
上部尿路感染症
pp.1553-1558
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001515
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2010~2016年に上部尿路感染症(UTI)で当院に入院した小児64名,のべ89回について起因菌の基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生の有無により分類して臨床像を比較した.分離された起因菌93株のうちESBL産生菌は10株(11.2%)で,調査期間中2016年が最多であった.ESBL群と非ESBL群の比較で,年齢,性別,白血球数,CRP値,有熱期間は同等であった.入院前の抗菌薬投与状況の分布に有意差を認め,10例中4例はリスクのない初回UTIであった.ESBL産生菌によるUTIの推移に今後も留意が必要と思われた.
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