特集 プライマリ・ケアにおける0歳児の診療—よくある訴えと診療のコツ
Ⅲ 投薬・健康管理
15.与薬の注意点
丹沢 彩乃
1
,
石川 洋一
2
1国立成育医療研究センター薬剤部
2明治薬科大学
キーワード:
薬物動態
,
有害反応
,
添加物
,
小児薬用量
,
薬の飲ませ方
Keyword:
薬物動態
,
有害反応
,
添加物
,
小児薬用量
,
薬の飲ませ方
pp.1290-1298
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001449
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0歳児は出生後の環境に適応するために体組成や臓器機能が大きく変化する.それに伴い薬物動態も変化する.この変化を念頭において0歳児の薬物治療を考えることが大切である.また,この発育変化などの影響による小児期特有の医原性疾患をもつ薬剤については,そのリスクとベネフィットを考慮して選択する必要がある.小児の用法・用量が添付文書に明記されていない場合は実用書やガイドラインなどをもとに,児の状況や使用する薬剤の特徴に合わせて用法・用量を調節する.薬を効果的に使用するためには,児に適した量が確実に体内に入ることが必要であり,薬の使い方を含めた正しい情報とともに与薬することが重要である.
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