綜説
血漿および血漿分画製剤の最新動向
池田 和彦
1
1福島県立医科大学医学部輸血・移植免疫学講座
キーワード:
新鮮凍結血漿(FFP)
,
アルブミン製剤
,
免疫グロブリン製剤
,
適応
,
有害反応
Keyword:
新鮮凍結血漿(FFP)
,
アルブミン製剤
,
免疫グロブリン製剤
,
適応
,
有害反応
pp.419-426
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001254
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血液の約55%を占める血漿には,さまざまな蛋白が含まれる.新鮮凍結血漿(FFP)は全血または成分採血から採取された全血漿から得られ,投与の目的は凝固因子の補充による出血の治療である.血漿分画製剤は,血漿中に含まれる蛋白質のなかで,臨床的に重要なものを分画・精製したものであり,アルブミン製剤,免疫グロブリン製剤などがある.最近,FFPとアルブミン使用に関するガイドラインの整備・改訂,FFP解凍後の使用期限延長(3時間から24時間へ),免疫グロブリン製剤の免疫性の難病に対する適応拡大と皮下投与製剤の登場といった,新たな動きがあり,よりいっそうの適正使用が求められている.
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