特集 プライマリ・ケアにおける0歳児の診療—よくある訴えと診療のコツ
Ⅰ “よくある訴え”からのアプローチ
2.食物アレルギーに関する訴え
福岡 圭介
1
1福岡小児科アレルギー科
キーワード:
食物アレルギー
,
母乳栄養
,
経皮感作
,
早期摂食開始
,
Q & A
Keyword:
食物アレルギー
,
母乳栄養
,
経皮感作
,
早期摂食開始
,
Q & A
pp.1190-1195
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001435
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食物アレルギーの子どもは年々増えていることが報告されている.愛媛県松山市(人口51万)の保育所,幼稚園を対象に行った調査でも除去食対応を行っている園児の頻度は2005年3.5%,2010年5.0%,2016年6.5%と増加し,とくに1歳児の頻度が高い(2016年16%)という結果であった1).このような状況のなか,保護者の関心も高まりクリニック外来でも食物アレルギーの日常管理や治療,および予防に関する質問を受ける機会が増えている.インターネットなどの普及により保護者もあらかじめ知識を得ていることが多く,医師にはさらに深い知識が求められる.本稿では経皮感作や早期摂食開始などの最近の知見のエビデンスとなった報告の紹介を兼ね,保護者からの質問とその回答という形式で述べる.
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