診療
小児の緩和ケア
永山 淳
1
1国家公務員共済組合連合会浜の町病院緩和医療内科
キーワード:
小児緩和ケア
,
症状緩和
,
意思決定支援
,
家族・遺族ケア
Keyword:
小児緩和ケア
,
症状緩和
,
意思決定支援
,
家族・遺族ケア
pp.999-1004
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001382
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小児の緩和ケアは,がんに限らず,生命を脅かすすべての疾患の子どもとその家族を対象に,提供される.成人と異なり,対象疾患は多岐にわたり,かつ希少であるために経験の蓄積が難しい.子どもの成長・発達を考慮に入れた対応が求められる.子どもとの死別は成人以上につらい体験となり得る.小児緩和ケアの3本の柱は「症状緩和」「意思決定支援」「家族・遺族ケア」であり,そのためにも良好なコミュニケーションと,チームによる支援が大切である.わが国の小児緩和ケア提供体制は,先進諸国に対して立ち遅れが指摘されていたが,この10年のあいだに整いつつある.
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