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子どもの採血・血管確保・ワクチン接種時の苦痛緩和
五十嵐 登
1
,
柿沢 由希子
2
,
式庄 晃子
2
,
藤澤 裕子
3
1富山県立中央病院小児科
2同看護部
3ふじさわ眼科小児科クリニック
キーワード:
プレパレーション
,
ディストラクション
,
苦痛緩和
Keyword:
プレパレーション
,
ディストラクション
,
苦痛緩和
pp.1005-1012
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001383
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痛みは不快な感覚であると同時に情動体験として記憶され,痛みを増悪させること(中枢性感作)が知られている.痛みの診療では年齢を問わず心理的要因への配慮も重要である.近年,子どもの発達を考慮したプレパレーションの手法が苦痛緩和法として広く実践されている.本稿では痛みが発達に及ぼす影響やCDCの推奨するワクチン接種時の疼痛軽減法を紹介し,併せて痛みを伴う医療処置一般の苦痛緩和のため,主に乳児期・幼児期を中心に年齢別プレパレーション・ディストラクションの要点,ならびに局所麻酔薬(エムラ®クリーム)の効果と課題について概説する.
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